生産者物価指数

生産者物価指数

生産者物価指数(PPI: Producer Price Index)

目次

  1. 生産者物価指数(PPI)とは?
  2. 市場への影響
  3. 注意事項
  4. 発表時間(夏時間・冬時間)
  5. まとめ

1. 生産者物価指数(PPI)とは?

概要

生産者物価指数(PPI: Producer Price Index)は、企業が商品やサービスを生産・提供する際の価格変動を測定する指標。消費者物価指数(CPI)が「消費者の支払う価格」に焦点を当てているのに対し、PPIは「生産者が受け取る価格」の変動を示す。

この指標は、インフレの先行指標とされ、物価の変動が企業から消費者へと波及する流れを分析するのに役立つ。PPIが上昇すると、企業のコスト増加が最終的に消費者価格(CPI)の上昇につながる可能性がある。

PPIには主に以下の3種類があります。

  • 総合PPI(Headline PPI):すべての品目を含む指数。
  • コアPPI(Core PPI):食品・エネルギーを除いた指数。
  • 加工段階別PPI:原材料、半製品、最終製品に分けた指数。

2. 市場への影響

PPIは企業のコスト変動を反映するため、インフレ圧力の先行指標とされる。特に、PPIが上昇すると、企業はそのコスト増を消費者に転嫁する可能性があり、CPIの上昇につながる。このため、FRB(米連邦準備制度)が利上げ・利下げを決定する際の重要な判断材料の一つとなる。

主な影響

  • PPIが予想より高い(インフレ圧力が強い)米ドル高(USD上昇)、金利上昇、株価下落の可能性
  • PPIが予想より低い(インフレ圧力が弱い)米ドル安(USD下落)、金利低下、株価上昇の可能性

ただし、PPIが上昇してもCPIに直接反映されない場合があるため、単独での分析よりもCPIや雇用統計などと組み合わせて確認するのが望ましい。

3. 注意事項

  1. PPIとCPIの違いを理解する
    • PPIは「生産者価格」の変動を示し、CPIは「消費者価格」の変動を示す。
    • PPIが上昇しても、企業がコストを消費者に転嫁しなければ、CPIはそれほど上昇しない
  2. コアPPIに注目する
    • 総合PPIはエネルギー・食品価格の影響を受けやすく、一時的な変動が大きい。
    • FRBはより安定したコアPPIを重視する傾向がある。
  3. 景気の影響を受けやすい
    • 景気が好調な時は、企業が価格転嫁しやすいためPPIがCPIに影響を与えやすい。
    • 不況時には、企業が価格転嫁を抑えるため、PPIが上昇してもCPIにはあまり影響しないことがある。

4. 発表時間(夏時間・冬時間)

PPIは毎月中旬(通常はCPI発表の翌日)に発表される

期間 発表時間(米東部時間) 日本時間(JST)
夏時間(3月~11月) 午前8:30 午後9:30
冬時間(11月~3月) 午前8:30 午後10:30

※米国が夏時間(サマータイム)を適用している場合、日本時間の発表時刻は1時間早まる。

5. まとめ

  • PPIは生産者のコスト変動を示す指標であり、インフレの先行指標とされる。
  • PPIが上昇すると、企業のコスト増がCPIの上昇につながる可能性がある。
  • CPIとの関係を分析しながら、FRBの金融政策への影響を考えることが重要。
  • 発表は毎月中旬の米国東部時間午前8:30、日本時間午後9:30(夏時間)または午後10:30(冬時間)。
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